昭和歯科・矯正歯科の歯髄温存療法|福岡市西区の歯医者

〒819-0379 福岡県福岡市西区北原1-55

昭和病院と連携した
大型駐車場有

「九大学研都市駅」
より徒歩6分

歯髄温存療法 VPT

歯髄温存療法について

歯髄を残すかどうかで、
根管治療後の歯の状態、
虫歯の再発率、細菌感染率などに
差が出ます

大きなむし歯や外傷により歯が欠けたとき、歯髄に感染が起こり得ます。その際、歯髄を取ってしまうのが「抜髄」で、歯髄を保存する治療が歯髄温存療法(Vital Pulp Therapy)です。
一般的に私たちの歯は、歯の神経の有無によって、寿命が左右されます。歯の神経は血管が通っており、歯への栄養の供給源も担っています。できるだけ寿命を延ばすには、神経も残すほうが望ましいのはいうまでもありません。
そのため、当院では神経をきちんと残す方針で行っています。

当院で行う歯髄温存療法

一般的には治療の段階で神経が見えたら、抜髄をしてクラウンを被せます。クラウンを被せる際には、エナメル質の大部分を削るため、抜髄=神経を取る、だけではなく多量のエナメル質を失いかねない処置といえます。
当院では、歯の寿命を永らえることをポリシーとしているため、神経を抜く「抜髄」ではなく、神経のうちむし歯菌に感染し死んでいる範囲だけを切除し、生きている部分は残すという「歯髄温存療法」を行っております。
この歯髄温存療法を行うためには、
①精密診断による適切な治療方針
②最新の歯髄保護材料を使用
③長期的なケアとフォローアップが必要です。

01

精密診断による
適切な治療方針
当院では、歯髄の状態を的確に評価するために、マイクロスコープを用いた審査・診断を行っております。マイクロスコープを使用することで神経を細かく観察することが可能になり、従来の抜髄でいうすべての神経を抜いてしまうのではなく、死んでいる範囲だけを切除し、生きている部分は残すことが可能になりました。

02

最新の歯髄保護材料を
使用
治療の効果を最大限に引き出すために、当院では、MTAと呼ばれる歯髄専用の特殊なセメントを用います。人工物でありながら生体との親和性が高く、拒絶反応を示さない歯科材料で神経をこれで固めても損傷することなく、生きたまま残せるため、治療の成功率を高めるために不可欠です。

03

長期的なケアと
フォローアップ
治療後の経過をしっかりと観察し、患者様の歯の健康を長期的に守るためのアフターケアを提供しています。定期的なチェックを行い、必要に応じて追加のケアや治療を行うことで、治療効果の維持を図っています。

このような症状はご相談ください

このような症状・
お悩みはありませんか?

TROUBLE

  • 歯の神経をなるべく抜きたくない方
  • 歯の削る量を減らしたい方
  • 自分の歯をできる限り長く残したい方
  • 他院では抜髄と診断されたが痛みをそれほど感じない方
  • 歯髄がむき出しになってしまっていると診断された方

など

歯髄温存療法のメリット

なぜ歯髄を残したいのか?

そもそもなぜ歯髄を残す必要があるのかについてご説明します。
メンテナンス中、つまり定期的に歯科医院へ通っているのにも関わらず、抜歯になってしまうこともあります。その理由のほとんどは「歯根破折」です。

歯根破折は、神経のある歯よりも、神経を取り除く治療(抜髄)を行った歯、いわゆる失活歯で起こりやすい傾向があります。失活歯を例えるなら、まるで「枯れ木」のような状態です。生きた木は水分を含み、柔軟性があるため簡単には折れませんが、枯れた木は水分を失い、柔軟性も無くなるため、非常に折れやすくなります。歯も同じで、神経や血管が通っている歯髄を取り除くと、歯は弾力を失い、枯れ木のように割れやすくなります。そのため、神経が残っている歯に比べて、破折のリスクが大幅に高まるのです。そのため、歯の神経はできる限り残す形で治療することが望ましいのです。

01

天然歯の保存
神経を保存することで、本来の自分の歯で噛む感覚を残すこができます。
実は神経をとってしまうと、噛む感覚がなくなり、必要な力以上に強く噛みしめてしまうことにつながり、歯に負担を与えることもあるのです。

02

歯の寿命を延ばす
神経があることで、口腔内でのトラブルがあった際に痛みを感じることができ早期発見、治療につながります。
また歯がもろくなり、損傷するリスクも軽減させます。

03

歯の強度を保つ
抜髄をするとなると、本来削らなくてもいいエナメル質まで削ることになり、歯がもろくなてしまう原因になりますが、歯髄温存療法は、従来の根管治療に比べて歯に対する侵襲が少なく、健康な歯質をより多く残すことができます。

04

治療時間の短縮
歯髄温存療法は、根管治療に比べて手技がシンプルで、治療にかかる時間が短縮される場合があります。

05

患者の負担軽減
歯髄を保存することで、治療後の痛みや不快感が軽減され、患者のQOL(生活の質)向上につながります。

06

経済的負担の軽減
歯髄温存療法にて治療を行うことは、根管治療やクラウンの装着、また抜髄後、むし歯の再発により抜歯となった際のインプラントや入れ歯の治療を避けることで、患者の経済的負担を減らす可能性があります。

歯髄温存療法の流れ

1 診断と治療計画
歯の状態を診断し、歯髄の健康状態を評価します。歯髄が部分的に損傷しているが、まだ機能を維持できると判断された場合、歯髄温存療法を検討します。生きている神経組織がでてこない場合には、歯髄温存療法は向いていないため、感染根管治療に切り替えることを検討します。
2 歯髄保護処置・
象牙質の修復処置
感染した部分を慎重に除去し、健康な歯髄を保護するための材料を適用します。通常、歯髄を覆うためにMTA(Mineral Trioxide Aggregate)やバイオセラミックスなどの材料を使用します。象牙質の修復治療では、当院はダイレクトボンディングという接着力が強く、二次むし歯のリスクが低い修復方法を採用します。
3 フォローアップ
治療後の経過観察を行い、定期的なチェックアップを通じて歯髄の健康状態をモニタリングします。このフォローアップにより、治療が成功したかどうか、また再治療が必要かどうかを確認します。

よくあるご質問

Q

歯髄温存療法は痛みを伴いますか?

歯髄温存療法は局所麻酔を使用して行われるため、処置中の痛みはほとんど感じません。また、従来の根管治療に比べて歯髄を保護するため、治療後の痛みも軽減される傾向があります。

Q

歯髄温存療法と根管治療はどう違いますか?

歯髄温存療法は、できるだけ歯の神経を残しながら治療を行う方法です。一方、根管治療は感染した歯髄を完全に取り除き、空洞を埋める治療法です。歯髄温存療法は、歯の自然な感覚や機能を維持する点で優れていますが、根管治療は感染が進んだ場合に選択されることが多いです。

Q

どんな歯でも歯髄温存療法を受けることができますか?

すべての歯が歯髄温存療法の適用対象になるわけではありません。歯髄の損傷が軽度で、まだ健康な部分が残っている場合に適用されます。損傷が深刻である場合や、感染が広がっている場合は、他の治療法が必要になることがあります。まずはお気軽にご相談ください。

症例によっては抜髄を行うほうが良いケースもあります。
その場合は、より再感染リスクをできるだけ減らし、歯を守る治療法である
「精密根管治療」を当院では行っております。

費用

歯髄温存療法 55,000円

※費用は全て税込み表記です。

お支払い方法

当院では現金の他、振り込み、
クレジットカード、デンタルローンでの
お支払いに対応しています。

現金

クレジットカード

デンタルローン

デンタルローンでの
お支払いについて
デンタルローンをご利用いただくことで、患者さまの金銭的負担も少なく安心して治療を受けていただくことが可能です。
デンタルローンを使用した場合でも医療費控除の対象となりますので、詳しくはスタッフまでご相談ください。

医療費控除について

医療費控除とは
生計を共にするご家族やご自身の病気やケガなどの事由で医療費の支払いがあった場合、確定申告によって一定金額の所得控除を受けることが可能です。
年間の医療費の合計が10万円を超える場合が適用となります。

リスク・副作用