親知らずの移植|昭和歯科・矯正歯科|福岡市西区の歯医者

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親知らずの移植

抜歯した親知らずを使用した
治療法があります

自家歯牙移植と言い、自分の歯を歯がないところ(なくなるところ)に移し変える処置です。その場合、移植する歯(ドナー歯)は機能していない歯を利用するのがほとんどです。
欠損治療が必要となったとき、ちょうど良いドナー歯があれば、自家歯牙移植を行うことで、歯を復活させることができます。

自家歯牙移植の流れ

1 検査・診断
全顎的な診査・診断を行います。視診、レントゲン、歯周組織検査、計測用模型、ときにはCTを撮ります。
予後不良の歯が本当に保存不能か、自家歯牙移植の適応であるか、代わりの治療があるか、などを診断し、カウンセリングします。
自家歯牙移植を行うことになれば、2以降に進みます。
2 自家歯牙移植
第1の関門は、ドナー歯を歯根膜の損傷なく、抜歯することです。
抜歯しにくそうな歯は事前に矯正力をかけて、脱臼しやすくします。抜歯がうまくいかない場合、移植は中止です。違う欠損治療に変更するか、予後不良歯をできるだけ治療するか、治療計画を変更しなければなりません。
ドナー歯がキレイに抜けたら、次は予後不良歯の抜歯です。予後不良歯は分割してもいいので、周囲骨が壊れないように配慮します。予後不良歯の抜歯窩にドナー歯が入るように骨形成を行います。
ドナー歯が移植床(抜歯窩)に入るか試適します。入らなければ、移植床を広げたり、深くしたりして調整します。適正な位置に入ったら、縫合糸とボンドにて固定します。移植した歯が噛み合わせないことを確認したら終了です。
1週間後に抜糸します。この頃には痛みや腫れも落ち着いています。
3 感染根管治療
ドナー歯が根未完成歯の場合は、根が完成するまで経過を観察します。
根未完成歯では歯髄が壊死するので、感染根管治療をする必要があります。動揺が落ち着く2~3週間後に開始します。
基本的に感染はほとんどないので、素早く根管充填まで行います。
4 支台築造・最終補綴治療
普通の失活歯と同じように支台築造を行い、仮歯を作ります。
歯質が少ないときはファイバーコアを適応することもあります。機能させて問題ないかを仮歯でチェックします。
仮歯で経過が良好であれば、印象採得に入ります。
最終補綴物を装着したら、治療は終わります。
レントゲンで骨の状態や補綴物の適合を確認します。移植した歯は、内部吸収や外部吸収のリスクがありますので、定期検診にてチェックする必要があります。