老後のインプラント治療はデメリットが多い?|インプラント専門サイト|福岡市西区の歯医者 昭和歯科・矯正歯科

ブログ BLOG

老後のインプラント治療はデメリットが多い?

老後のインプラント治療はデメリットが多い?

皆さん、こんにちは。福岡市西区の昭和歯科・矯正歯科です。今回のコラムでは、老後に
インプラント治療を受ける場合のメリットとデメリットについて考えてみたいと思いま
す。最近、歯科治療の選択肢としてインプラントが注目され、歯を失った方の中でも選択
する方が増えています。特に老後、抜けた歯の治療を検討している方にとって、インプラ
ントはどういった選択肢となるのでしょうか?


老後にインプラント治療は可能?


まず、老後にインプラント治療が可能かという疑問にお答えしましょう。インプラント治
療は、年齢に制限はなく、一般的に健康な状態であれば高齢の方でも治療が可能です。た
だし、骨の状態や全身の健康状態が重要であり、場合によっては他の治療法が適している
こともあります。医師との相談の上で慎重に判断することが大切です。


老後に受けることができる抜けた歯の治療


老後に歯を失った場合、インプラント以外にもいくつかの治療法があります。代表的なも
のは以下の通りです。
部分入れ歯:取り外し可能な義歯で、失った歯の数に応じて適用されます。
総入れ歯:すべての歯を失った場合に適用されます。顎に合わせて作られるため、安定し
た装着が可能です。
ブリッジ:失った歯の周囲の健康な歯を削り、橋渡しのようにして義歯を固定する治療法
です。
それぞれの治療法に利点と欠点がありますが、患者さんの生活スタイルや状態に合わせた
最適な治療法を選択することが重要です。


歯を失う年齢とその数


一般的に年齢が高くなると歯を失うリスクが増加します。日本では、60 代後半から 70 代
にかけて歯の本数が減少する傾向があり、75 歳以上の方では多くの方が総入れ歯や部分入
れ歯を使っているのが現状です。


◎インプラントは何本の喪失歯まで対応できる?
インプラント治療は、1 本だけ歯を失ったケースから、複数の歯が欠けているケース、さ
らにはすべての歯を失ったケースにも適用可能です。部分的な歯の欠損の場合は、ブリッ
ジのように周囲の歯を削る必要がないため、他の歯に負担をかけずに治療できます。
さらに、すべての歯を失ったケースでは、「オールオン 4」と呼ばれる治療法が効果的で
す。この治療法は、上下の顎に 4 本のインプラントを埋め込み、その上に全ての歯を支え
る人工の義歯を固定する技術です。これにより、従来の総入れ歯よりも自然な噛み合わせ
を維持でき、日常の食事や会話をより楽しめるようになります。また、インプラントの本
数が少ないため、手術の負担や費用も軽減されるのが特徴です。
ただし、オールオン 4 も他のインプラント治療と同様に、患者さんの口腔内の状態や顎骨
の健康状態が重要な要素となります。カウンセリングでは、歯科医師が状態を確認し、イ
ンプラントが適しているかどうかを診断します。すべての歯を失った方でも、顎骨がしっ
かりしていればインプラント治療は十分に可能です。また、オールオン 4 の人工歯根は角
度をつけて埋入できることから、標準的なインプラント治療よりも顎の骨の状態に左右さ
れにくいという特徴があります。


老後のインプラント治療のデメリット


老後にインプラント治療を受ける場合、以下のデメリットが挙げられます。


【デメリット 1】費用や期間がかかる
インプラントは他の歯科治療に比べて費用が高く、治療期間も長いのが特徴です。高齢に
なると経済的な負担が大きくなる場合もあるため、治療費用を含めた計画的な判断が必要
です。


【デメリット 2】外科手術を受ける体力が必要
インプラント治療は手術が必要なため、手術を受ける体力が求められます。体調が悪い方
や持病がある方は、手術を行うリスクが高くなります。


【デメリット 3】骨の量が少ないと治療を受けられない
骨が痩せてしまっている場合、インプラントの固定が難しいことがあります。特に高齢者
は骨量の減少が顕著であるため、骨移植などの補助的な治療が必要となる場合もありま
す。


老後のインプラント治療のメリット
しかし、老後のインプラント治療には以下のようなメリットも存在します。


【メリット 1】老後にこそ必要なインプラント治療
インプラント治療により、老後に歯の健康を維持することは重要です。しっかりと噛む力
を維持し、食事を楽しむことで生活の質を向上させるだけでなく、栄養面でも大きな効果
が期待できます。


【メリット 2】しっかりと噛むことができる
入れ歯などに比べて、インプラントはしっかりと固定されているため、噛み合わせが安定
し、食事中の不快感が少なくなります。これにより、しっかりと噛むことが可能です。


【メリット 3】認知症リスクを下げられる
研究によれば、噛む力を維持することで脳への刺激が増え、認知症のリスクを下げる可能
性があるとされています。高齢者にとって、歯の機能維持は脳の健康にも繋がります。


【メリット 4】外見を若々しく保てる
インプラントは見た目にも自然な歯に近いため、笑顔に自信が持てるようになります。顔
の形も維持しやすくなるため、外見を若々しく保つ効果も期待できます。


まずはカウンセリングを受けましょう


上述したように、老後にインプラント治療にメリットとデメリットの両方があります。そ
の上で、実際にインプラント治療が適しているかは、個々のケースに大きく左右されま
す。インプラント治療は高度な技術と正確な診断が必要であり、まずは歯科医院でのカウ
ンセリングを受けて、専門家のアドバイスを得ることが大切です。


◎インプラント治療のカウンセリングで得られる情報
カウンセリングでは、歯科医師が患者さんの口腔内の状態や全身の健康状態を確認し、適
切な治療プランを提案します。具体的には以下の情報が提供されます。


◎インプラント治療の適応可否
インプラント治療を行うためには、顎骨の状態や全身の健康が重要な要素です。特に骨量
が少ない場合や持病がある場合、治療が難しいこともあります。歯科医師は患者さんの状
態に合わせて、インプラントが適しているか、他の治療法が適しているかを判断します。


◎治療計画と見積もり
インプラント治療には、骨移植や歯の抜歯などの前処置が必要になる場合があります。カ
ウンセリングで治療の全体像を明確にし、治療にかかる期間や費用について詳しく説明す
ることで、安心して治療を受けられるようにします。


◎リスクの説明
手術には当然リスクが伴います。カウンセリングでは、インプラント治療に伴うリスクや
合併症についても説明し、患者さんが納得した上で治療を選択できるようにします。


◎カウンセリングで他の治療法の検討も
カウンセリングは、インプラント以外の治療法を検討するための重要な機会でもありま
す。部分入れ歯やブリッジなど、患者さんの口腔内の状態に適した治療法を提案すること
で、より良い結果を得られるかもしれません。


まとめ


老後のインプラント治療には確かにデメリットもありますが、しっかりとした診断と相談
の上で治療を受ければ、メリットを十分に享受できる選択肢です。昭和歯科・矯正歯科で
は、患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療法をご提案し、皆さんの生活の質を高める
お手伝いをさせていただきます。歯の健康を維持するためにも、ぜひお気軽にご相談くだ
さい。