歯を失った場合の治療について
歯を失った場合の治療法
3つをそれぞれの特徴で比較
歯の欠損治療は大きく分けると3つあります。インプラント、ブリッジ、取り外し式の入れ歯です。一口に欠損治療と言っても、欠損の数、場所で内容は大きく変わります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
インプラントの施術方法
失った歯がほとんど蘇るといえる治療法
インプラントは、失った歯がほぼ元通り蘇るといえる治療法です。 長期間の安定を期待でき、違和感もありません。最大の魅力は、ブリッジや取り外し式の入れ歯が他の自分の歯に負担をかける治療であるのに対して、インプラントは他の自分の歯の寿命を伸ばすという点です。インプラントが大きな支えとなり、口全体が安定した予後に向うことを期待できます。歯を失うような状態の場合、他の歯も歯周病があったり、すでに神経がなかったりします。歯の喪失の波を抑えられるのは根本治療であるインプラントだけです。また、適応症が広く、1本欠損から多数歯欠損まで様々な状況に適応できます。
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MERIT
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- 自分の歯とほとんど同じ機能を期待できる。
- 隣の歯を全く削ることなく、治療することができる。
- インプラントで咬合を支持することによって、隣の歯（特に歯槽膿漏やむし歯で 弱っている場合）の負担が減り寿命を延ばすことができる。
- 適切な噛み合わせを長期間維持することができる。
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DEMERIT
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- 治療期間が長い（2～4ヵ月）。
- 外科的処置が必要である（局所麻酔下で、入院の必要はありません）。
- 自費（保険適用外）診療なので治療費が比較的高額である。
ブリッジの施術方法
選択しやすいバランスの取れた治療法
1欠損の場合は、比較的選択しやすいバランスの取れた治療法です。特に前歯のように力があまりかからない部分で、隣接歯にすでに冠が被っている場合は優れています。しかし、力のかかる奥歯や隣接歯が天然歯の場合、または隣接歯が力の負担に耐えられない場合はリスクが高くなります。ブリッジでは失った歯の両隣の健康な歯を大きく削る必要があるのも特徴です。違和感が少ないので見落としがちですが、隣接歯に確実に負担をかけることになるので、長期的には隣接歯を失う可能性が高くなります。
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MERIT
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- セメント固定なので取り外しの必要がなく、違和感が少ない。
- 噛み合わせの安定を比較的長期間、保つことができる。
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DEMERIT
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- 歯がなくなったところに隣接する歯をむし歯の有無にかかわらず、かなり削る必要がある。
- なくなった歯にかかる力を隣の歯が負担するので、長い目で見ると隣の歯の寿命を縮めることになる。
- 仮歯の下に物が詰まりやすい。
入れ歯の特徴
適応症例が多いのが魅力な治療法です
取り外し式の入れ歯は適応症例が広く、容易な治療で済むことが魅力です。しかし、最大の欠点は「異物感」です。「何か入っている」という違和感が強く、食べにくさ、しゃべりにくさがつきまといます。さらに入れ歯の部分に力がかかると歯ぐきにめり込みんだり、ばねを引っ掛けている歯がグラグラになったり、歯ぐきが痛くなったりします。
また、噛み合わせが変わりやすいので定期的な調整が必要になります。噛み合わせの合っていない入れ歯を使い続けると残っている自分の歯に負担がかかり、歯の寿命を著しく縮めることになるので、注意が必要です。
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MERIT
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- 失った歯が多く、ブリッジで対応できないものでも適応できる。
- ブリッジに比べると隣接歯を削らなくていいので歯にやさしい。
- 取り外し式なので清掃性がいい。
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DEMERIT
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- 装着時の違和感が強い。
- 入れ歯を支持する歯の寿命を縮める。
- 入れ歯を維持するバネが自然な外観を損ねる。
- 数年ごとに作り直し、調整作業が必要。
それぞれの治療方法との比較
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インプラント  |
入れ歯  |
ブリッジ  |
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| 治療方法 | 顎の骨にインプラント体を埋入し、その上に人工歯を装着する方法です。 | 総入れ歯や部分入れ歯など、入れ歯には様々な種類があります。幅広い対応が可能です。 | 両隣の歯を支えとし、橋を渡すように人工歯を装着する方法です。 |
| 取り外し | 不可 | 可能 | 不可 |
| メリット |
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| デメリット |
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