歯=2層構造+神経
歯は主に3つの組織で出来ています。
最表層がエナメル質。人体で最も硬い組織と言われています。
いつも目に触れているのがこのエナメル質です。その内側に象牙質があります。象牙質には緑線で書いたように管が走っていて、それが神経に通じています。
最内側に歯の神経、歯髄があります。
むし歯の進行
- C1 エナメル質のみにむし歯が限局している状態をいいます。
- C2 むし歯がエナメル質を通過して象牙質に進行した状態です。象牙質には神経につながっている管、象牙細管があるので冷たいものでしみる等の症状が出ることがあります。
- C3 むし歯が神経に達した状態です。神経が炎症を起こすと、何もしなくてもズキズキ痛みます。
- C4 残根状態と言ってむし歯で歯の頭が無くなる、根っこのみの状態をさします。
C1は左の写真で見るように、すごく小さいむし歯で、基本的には治療対象ではありません。
予防を行い、むし歯の進行を遅らせることが望ましいです。
むし歯が象牙質まで進行していると、つまりC2で初めて治療開始です。象牙質はエナメル質と比較して柔らかく、むし歯が加速度的に進行していくためです。
中央の写真は前歯の裏から見たものです。黒くなっているのがわかると思います。
右の写真はむし歯を取りきった状態です。
削った所の真ん中を見てみると縦に線が見えますね。これがエナメル質と象牙質の境です。
どっちがエナメル質、象牙質かわかりますか?外側がエナメル質なので、白く透明に見える方がエナメル質ですよね。
C3、C4に関してはまたいつか写真で見てもらおうと思います。
むし歯を見落とさないために

